第65話

『よし!皆のとこに戻るか』



あたしはよいしょと立ち上がった。


「うん!!」


永遠もあたしに続いて立ち上がり、手を繋いできた。



永遠はニコニコ笑っていた。



そして、あたしと永遠は皆のいる部屋にいった。




中は物が散乱していて、足の踏み場がギリギリあるかぐらいだった。



楓ちゃんと矢雄斗は部屋を片付けていた。




組長さんは呑気に煙草を吸っていた。



お前がやったんだろうが、お前も手伝えよと言いたいとこだか、怖くて言えない…



「あら、話は終わったの?」




『はい。あっ…あたしがやりますから、座っていて下さい。妊婦さんなんですから』



あたしは楓ちゃんを座らせ、片付けに取り掛かった。



矢雄斗は動かしていた手を止めていた。



『手が止まってるぞ』



あたしは止まっている矢雄斗を注意し、黙々と片付けをした。



「おっ…お袋が妊婦?」

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