悩みを聞かされちゃったよ

「黎恩君が家族になったことだし、ここで質問ターイム！！」

楓ちゃんが勢いよく立ち上がり、大きな声で言った。

他の皆は楓ちゃんのテンションに若干引いていた。

あたしも、その中の一人。

そんな事を気にもしていない様子の楓ちゃんはどんどん話を進めた。

「黎恩君は、彼女いるの？」

いや。あたし女なんですけど。

これ言っといた方がいいよね？

『いっや。いませんけど…つか俺、女なんですけど』

「そかそか。いないのか…って女！？」

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