第13話

香くんの顔がちょっと赤くなっていた。




照れてるし。



『照れんなよ。爽やか兄さん』




「爽やか兄さんって呼ぶな。ネーミングセンスねぇな」




ブチッ。



今の香くんの一言であたしの頭の血管がキレた。



『おい…。てめぇ今何て言った?ネーミングセンスがねぇだって?ふざけんなよ。この糞俺様野郎が…』




あたしはキレると男口調になってしまう。



でも普通の時もたまに男口調になるけど~。



そして今の香くんの様子は放心状態。



口がポカーンと開いている。



せっかくのイケメンが台無し。



てか、反省してんのかな?



『おい。聞いてんの?』



「あっ…あぁ。悪い」



反応がおかしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る