第6話
まぁ、でも多分わざとではないと思う。
そこまで計算して動いているようには見えない。
単に鈍感なだけ。
本当に鈍感。
「ね、千秋。一緒にお昼寝しよ?」
「アホか」
ほらね。
恋する気持ちに全く気付いてくれない上に簡単に一緒に寝ようだなんて誘ってくる。
いい加減、少しくらい女として意識してよ!なんて、ちょっとイライラしてしまう。
もどかしさが怒りに変わるくらいあたしは限界だ。
好きでしょうがない。
女として見て欲しい。
「えー。一緒に寝ようよ」
「寝るわけがないでしょ」
「ちょっとだけ」
「無理」
「5分は?」
「無理って言ってるでしょうが」
何度も誘ってくる玲哉にきつく
だって無理。
無理ったら無理。
一緒に寝た日には、あたしの理性が持たない。
絶対に悪戯する。
寝ているのをいいことに間違いなく何か仕出かす。
ちょっとだけ、とか誘惑に勝てずに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます