第77話
「あははは」
感情が手におえない。
こいつら、こんな自分の高尚な思考回路なんてわかっていないのだろう。
それでいて、無邪気で幼く、残酷だ。
こんな状態をつくりだして、いったい何を成し遂げようとしているのだろう。
否、何も考えてはいないのだ。
玩具に飽きた子供が、玩具を乱暴に放り投げることと同じだ。
「なんか、壊れちゃったみたい」
誰かが言った。
「これでも笑っていられる」
そう言い、千歳の自画像を踏みしめる。誰もが笑い出した。
「楽しいね」
誰ともなくそう言った。
千歳は、仏頂面でそれを眺めている。これは、ただの架空の物語の中の映像だ。
だから、心が死んでいこうと、肺が呼吸するたびに腐臭を体内に取り込もうと、それは自分の行っているものではない。
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