命の価値、父の面影
第51話
「今日は外出の日だ。さぁ出ろ。好きな所に連れて行ってやる」
レイリードのその言葉で、いつもよりおめかししたイヴは鉄格子をくぐり抜けて、牢獄を出た。
長く続くコンクリートの冷たい壁に囲まれた廊下を歩く。
いつもより心なしか軽い足取り。
南向きの窓から差し込む日の光は、牢獄に入れられたあの日のように透明だが、心なしか明るく朗らかに見える。
今日はいつもと違う一日になりそうだ。
「・・・まず、お前の父親に会うんだな。それからお前が望んだように、お前の友人と会って、どこかで昼食を済ませ、それで帰ってくると。そういうことだな」
レイリードはイヴの一歩前を歩きながら手に持ったスケジュール表に目を落として言った。
「お前の友人ってどんな奴なんだ?きっと類は友を呼ぶって言うくらいだから、お前みたいに変わった奴なんだろうな」
まさか自分の彼女が「友人」だとは思っていないレイリードに、イヴは笑みがこぼれた。
「会ったらびっくりするよ。あんたあまりのショックで腰抜かすかも」
「なんだよそれ」
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