第35話

私は部屋に戻り、部屋の掃除を始めた。



布団をしまい、掃除機をかけ、床を拭いた。



するとテレビ台の隅に、丸められた写真が落ちていて、私は、くるくる丸まった写真を開いて中を見た。



マスターが、女性と2人で写った写真だった。



マスターは、すごく柔らかい顔をして、幸せそうに笑っていて、今とは違う、もう1人のマスターがそこにいた。



日付は5年前、『絶倫』が理由で別れた、あの時の彼女だと予測できた。



「ちょー美人じゃん、美男美女カップル」



私は、写真をボーっと眺め考えた。



本当のマスターは、こっちなんだろうなぁ……



普通にしてればイケメンなのに、



なんで、チロルの家では、あんなダサいおじさんの格好してるんだろう?




まぁ、私には関係ないけど――



私は、写真をくるくる巻いて、元の場所に隠した。

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