第32話
部屋に戻った私は、マスターが私に気を遣わず、仕事の準備ができるようにと思い、下に降りるのをやめ、身を潜めた。
そして、マスターの事を考えていた。
本当のマスターはどれなのかと……。
私の知ってるマスターは、暗くて、無愛想で、人を避ける。南さんも、臆病だって言っていた。
なのに昨日のマスターは、自ら声をかけてくれ、私の髪に触れた。
チロルと遊ばせてくれたり、おにぎりを作ってくれたり。
積極的で、優しくて、かっこよかった。
昨日のマスターと、今日のマスターが違い過ぎて、だから余計に、 寂しさを感じる。
話しかけていいのか?話しかけない方がいいのか?
私はマスターに、どう接したらいいのか、分からなくなっていた。
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