第158話
やけに響く声だった。
体の細胞の奥深くまで行き渡っていく、
まるで操り人形にされてしまいそうな感覚。
こんな感覚に、前に一度浸ったことがある気がした。
「アイジくん、前にみるくと会ったことがある?」
期待外れの突拍子もない返答にアイジはコケた。
「現実に会ったのは、これが初めてだよ。」
「現実に会ったのは…って?」
「僕は君を見てはいるんだ。兄の記憶の思念の中で。」
「あにのきおくのしねんのなか?どういうこと?」
みるくは首を傾げた。
アイジは説明を続ける。
「君は、僕の言動の中に兄を見ていたのだろう?以前、君を牛から人間になるように差し向けた、あの坊主を。」
みるくはハッとした。
「あの人の!!」
似ていた。
坊主のあの悟ったような雰囲気と、アイジの心に浸透させていくように話すかんじが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます