第96話

みるくは首を傾げた。



「つまりね。ナツキはいつも男っぽくしてるから、女の前で女っぽくなることはないんじゃないかな?って思ってたんだオレは。」



「ナツキちゃん、ブラジャー買う時に、来たくてもなかなか来れなかったって言ってた。」



「へぇ、ブラ買いに行ったんだ。いいなぁ、オレも一緒に連れてってくれればよかったのに。」



「タケルくんもブラジャーするの?」



「いやいや、そうじゃないよ。男の憧れだね。女の子と一緒に女物の下着買いに行くの。」



タケルは笑った。


「てかさ、君、名前何ていうの?」



「みるく。」



「名前も可愛いな。見慣れない制服着てるけど、どこの学校?」



「学校?…学校って?」


「学校って…あの学校だけど…?」



しばらく沈黙が流れた。


タケルは話題を代えることにした。

「買い物楽しかった?」


「…うん。」



「そう、よかったね。みるくちゃんはどんな服買ったの?」



「えーっと、ピンク色のとか、フリフリの付いたやつとか、そんなの。」


「見てみたいな。きっと可愛いんだろうね。みるくちゃんにはピンク色やフリルがとっても似合いそうだから。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る