第14話
「あ、あんたまさか!
あのお嬢さんが、あんたの牛のみるくだとでも言うの?」
ナンちゃんは目を丸くした。
ジローは真剣な顔でうなずいた。
「ウソつくなら、もっとマシなウソをつきなさいよ」
「だから!マジだっていってんだろ!
牛のみるくを捜しても何処にも居なかったんだ!
あのコが首から下げてるピンク色の首輪、アレはまぎれもなくみるくの物だ。
あの女の子がみるくじゃなきゃどうして知らない俺に裸で近寄って来るんだよ。
それにあのコ、俺の名前もナンちゃんの名前も初めて会ったはずなのに知ってたじゃんか。
しかも自分でみるくだって名乗ったんだぜ!?」
ナンちゃんは考え込んで、
「そう言われてみれば、あのお嬢さんが肩を撫でてくれた時、わたしの名前言ってたわねぇ」
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