看病
第14話
次の朝、起きあがろうとした私は、足に痛みを感じ、力が入らず膝をついた。
荷物が落下した左足が、パンパンに腫れ上がり、壁を伝いながらやっと歩いた。
昨日は気が張っていたからか、それほど痛くもなく、平気だったのに、今日は歩くと痛みが走る。
この状況じゃぁ働けないと思い、職場に電話を入れた。
「奥さん、あの、私、足を怪我してしまって……忙しいのに申し訳ないんですが今日、休ませてもらえませんか?」
「えっ、怪我?」
「家の外で、つまずいて転びました」
「あら、大変!お大事にね」
「あっ、未来ちゃんと電話代わってもらえますか?彼女、早番でしたよね?」
私は未来ちゃんに、昨日の事と、休んで迷惑かける事を謝ろうと思った。
しかし……
「それなんだけど、昨日の夜、辞めるって連絡が来て、だから今、旦那にレジ入ってもらってる」
「えっ、理由は?」
「アイドルの仕事が、忙しくなるみたい」
「・・・すみません、こんな忙しい時に、私まで休んでしまって。マスカットの発送、今日もですよね?」
「それなんだけど、作業所から助っ人を頼もうと思ってるの。昨日、侑くんどうだった?」
「彼、覚えが良くて、ほぼ全てできますよ」
「じゃあ、侑くんに、また来てもらうわ。じゃあ、お大事にね」
奥さんとの電話を切った私は、
未来ちゃんと話したいと思い、電話を入れた。
しかし電話は繋がらず、かかってもこなくて、
未来ちゃんが辞めた本当の理由は、やはり私なのだと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます