第2話

私の移り住んだこの町は、緑がいっぱいの田舎町。電車も30分に1本の、長閑な場所だ。



私は、この町にある『八百屋はなまる』で働き始めた。     



初めは、農業の仕事をしようと思い、『茶々丸農園』に面接に行ったのだが、車の運転が必須になると言われ、不採用になった。



その代わり『八百屋はなまる』を紹介され、私は今、ここで働いている。



『はなまる』と『茶々丸』は、経営者が同じで、『はなまる』は、街で見かける、小さな八百屋。



『茶々丸』の方は、障害者向けの作業所で、



野菜や果物を育て、八百屋はなまるに卸している。



ほぼ毎日、作業所の人が配達にやってきて、大量に野菜や果物を置いていき、


私達は、その品物を、袋に詰めたり、品出しをしたり、レジや接客もした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕は君の「SUPER HERO」 @tani817

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ