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それから、まわりの子に影響されて、スカートを何重にも折って短くした。


髪を染めて、化粧をして、先生によく怒られた。


うざかったけど、辞める気はさらさらなかった。


だってこっちの方がかわいいし。


やめたらダサくなる。むり。




親はもう何も言わなかった。


この時にはもう諦めてたからかな?ほっておかれた。



真面目で頭のいいお兄ちゃんにだけ期待してた。


いや、弟もまだ期待まではなかったけど、目はかけてた。


私だけはほっておかれた。



この頃は、お兄ちゃんとは仲悪かった。


真面目でダサいし。友達には絶対知られたくなかった。


弟はそれなりに仲よかったけど。




勉強はしないし、生活指導はしょっちゅう受けるしで、いい高校に入れるわけはなく、バカでも入れる地元の高校に進学した。



まわりも同じ感じだったから、みんなでバカやって楽しかった。


でも、まわりがだんだんやめてって、辞めた方が楽しそうだったから、私も辞めた。



それからは適当に。



お金が欲しくなって、友達と一緒にキャバやることにした。


遊んで、働いて、欲しいもの買って、人生楽しければなんだっていい。


私が楽しければいい。

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