谷本莉央。21歳。専業主婦。

3人兄弟の真ん中。2つ上に兄、5こ下に弟がいる。

小さい頃は普通の子。

1クラスしかない小学校で、6年間平和に過ごしてきた。

中学校に行って、知らない人がたくさんいた。

とりあえず、同じ小学校の子と一緒にいた。

でも、3ヶ月くらいでバイバイした。

理由はつまらないから。

小学校ではみんな友達みたいな感じだったからそれなりに仲よかったけど、中学校きたら、もっと派手で面白そうな子がいっぱいいた。

それに比べたらうちの田舎の小学校はみんなダサい。

私はその仲間に入れられるのが嫌だった。

なのに、同じ背丈で同じような髪型をしてたら、「双子みたいでかわいいね」って言われた。

は？って思った。

こんな子と同レベルとかありえない。むり。

だから、「もうマネしないで。うざいから」って言った。

そんで、さよならした。

クラスの中心にいた子たちは私を受け入れてくれた。

「あの子はいいの？」って笑いながら言われたから、「いいの。うざいし、キモいから」って言ったら、笑ってた。

それ以上は聞かれなかった。

むしろ一緒にキモいって言ってた。

やっぱり私の感は間違ってない。

私の居場所はこっちだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい