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【澤田朱里】
朱里も莉央と一緒にいじめをする側。でも、朱里は限度をわかっている。それ以上はやばいというところでやめる。エスカレートするそれに、ボーダーラインが上がっていってはいるけども、莉央みたいに見境ないわけじゃない。それはヤバイよ、と軽く莉央に言うこともある。
朱里は人付き合いが上手く、上の人たちとも仲良くなれる。虎ではないけど、狐にもならない。
常に自分のままで、溶け込める。自分が思うように実行するタイプ。
【青野千夏】
千夏も、紫乃と同じ虎の威を借る狐タイプ。紫乃よりももっと狐状態。虎の着ぐるみを着た狐。狐にしかなれないのに、化けることも出来ないのに、虎になった気でいる狐。全部やるのは虎の役目。
狐である千夏はただ見てるだけ。虎に逆らえないからじゃない。自分では出来ないくせに、虎がやってるのを見て笑い、さらに囃し立てる。限度を知らないわけじゃない。
でも、自分がやってるわけじゃないから関係ない。と。いつもは自分も一緒になってやっているつもりで、虎になったつもりで偉そうにいるくせに、何かあった時は、自分は見ていただけだと無罪を主張する卑怯なタイプ。
やりたくなくても逆らえずにそっち側になってしまう紫乃とは違う、一番たちの悪いやつ。
一番の悪者にグルグルと赤いペンで何度も印をつける。
嫌い嫌い。嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い……
ギギギと手に力が入る。
胸はギリギリと痛み出す。
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