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でも、人間は愚かな生き物なんだ。



同じ人間なんていないんだから、同じ思考回路の人もいない。



人の好みは十人十色っていうように、人の好みはそれぞれ違う。



それなのに、どうして、自分と一緒じゃないと嫌だと思うのだろう。


どうして自分以外のことを否定しようとするのだろう。



そして、どうして人は自分より下を作ろうとするんだろう。


どうして人は人を傷つけるのだろう。


それも故意に。




みんな幸せを願っているはずなのに。


みんなが幸せを願い、嫌だと思うことがなくなれば、本当にみんな幸せになれるのに。



どうして上手くいかないのだろう?




きっと人間は弱い生き物だから。



いつの時代もそう。


弱い自分を認めたくなくて、弱い自分に負けないように、自分より弱い者をつくろうとする。



強い者に対しての不満とかふつふつとした想いを弱い者にぶつける。


弱い自分を守るために。



人生は楽しいことだけでは成り立たないから。


辛いことにぶつかった時、それを乗り越えるにはそれ相当のエネルギーが必要なものだ。




ぶつかって乗り越えられる人は相当強い人。



でも、誰もがそうじゃない。



逃げたくなる人も多いはず。


でも、逃げられない現実に、現実逃避しようと別の対象にそれをぶつける。


自分より可哀想な人がいるということでなんとか自分を保とうとする。


下を作って優位に立った気になる可哀想な人間。



そして、その被害にあったものは、追い詰められてこの世界から逃げ出そうとする。




みんなみんな弱い生き物。

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