「俺から質問したいことがあるんだけど、答えてくれる?」
「……答えられる範囲なら」
「わかった。じゃぁ…、あ、コーヒーでも飲もうか」
「え?」
「あ、もちろん変なものは何もはいいてないから安心して」
「うん」
「じゃぁ、まずは君の名前は?」
「……咲」
「咲、か。うん、じゃぁ年は?」
「十……八」
「…警察とかに届けたりする気はないから、本当のこと言って。18歳ではないでしょ?」
「……14」
「14?!って、え、中学生?!」
「…うん」
「マジか。え、家出してきたの?」
「…まぁ、そんな感じ」
「じゃぁ、今はどこで寝泊まりしてるの?」
「……」
「んー、じゃぁ、住む場所あるの?友達の家とか」
「…ううん」
「家帰る気は?」
「…帰れない」
「そっか…。じゃぁ、この家から出たら、どこ行くの?」
「……」
「行く場所、ある?」
「…ない」
「……じゃぁ、うち来る?このままここで暮らす?」
「え?」
「ちょうど狭いけど部屋は二つあるし。俺働いてるから君一人くらいなら養えるし」
「……」
「別に変な意味はないから。そっちがよかったらの話だけど」
「……お願いします」
こうして2人の妙な共同生活は始まったのだった———
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます