第23話
とある日の午後。
部屋から出たのがイケなかったのか、廊下でバッタリとマリア様に
完全に気を抜いていただけに、かなり動揺。
いきなりの本物の登場に焦りつつも愛想の良い笑みを浮かべてペコリと挨拶を返す。
薄く笑みを浮かべてこちらを見つめるマリア様は私より少し年上。
自分よりも若干大人びている。
とはいえ、自分の目から見ても私と彼女は双子のようにそっくりだ。
まるで鏡を見ているかのよう。
場面を切り取ったならば『本物と偽物の遭遇』ってタイトルが付くに違いない。
マリア様の隣に立っている侯爵様も顔が引きつってるし、近くで待機している執事さんは冷や汗をかいてる。
こちらに来ようとしていたメイドなんて私達の存在に気付いて踵を返した。
その大量の洗濯物はいったいドコに持っていくの…?
皆、心の底から気まずそう。
早々と退散した方が良さそうだ。
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