第3話
「ドレスは脱がせやすいものを。胸元はガッツリと開けて。ガーターベルトとストッキングは必須。出来得る限り肌の露出は多めに」
「はい…」
「色は淡い色味の物が良いね。下着もそれで。髪型はハーフアップ。化粧は薄めで頼む。それと僕が帰宅したら手を止めて直ぐに飛んで来ること」
「はぁ…」
「夫婦の営みは週3回以上。望めば何でも言うことを聞かねばならない。呼び名は好きに。膝枕は毎日欠かさず。寝室は一緒にね。浮気は死刑。異論は認めない」
ポンっと書類に判をつき、目の前に座った見目麗しい
口を挟む隙すら与えずに淡々と。
豪勢な椅子にふんぞり返って、華やかな金の髪を掻き上げながら。
契約結婚と言う名のもと、嫁いで来た私に自分の理想をスラスラと並べている。
これが私と結婚する条件だとばかりに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます