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始業のチャイムが鳴り、教室に入ってきた担任は、ちらりとこっちに目を向け、驚いた顔をしてもう一度こっちを見た。
それは、遅刻が当たり前な戸塚洸大が始業の時間にいることへの驚きか、
それとも、この席に座っていることに対してか、
もしくは私が起きてることに対してだろうか。
そういえば、寝てたから表情はわからないけど、昨日も「戸塚?!おまっ……どうしたんだ?!」と担任が驚いた声を出していた。
戸塚洸大は「俺真面目になったんすよ」とか、ありえないことを返してた気がする。
それに「そ、そうか…それは、よかった、な」と担任は思いっきり動揺していた。
昨日は見てないからわからないけど、きっとこんな顔をしてたんだろう。
担任は何も言わず、一度咳払いをすると、何もなかったかのように出席を取り出した。
今日も昨日と同じように、戸塚洸大は私につきっきりだった。
おかげでトイレに行くのも億劫になる。
でも、戸塚洸大のおかげか、いや確実にそうなのだろうけど、私に絡んでくる人はおろか、地味な嫌がらせすらなくなった。
まぁ、その代償が監視だというのなら、感謝すべきなのかは疑問だけれど。
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