P.167
「南里ちゃん…」
私の言葉に、雅人は悲しそうな困った顔をした。
それには少し申し訳ない気持ちになる。
雅人が私のためを思って言ってくれてるのはわかってる。
でも、これ以上彼らと関わるわけにはいかない。
だけど、
「お前を護る約束だ」
総長様は、いつも通り有無を言わせない威圧的な言い方で、きっぱりとそう言った。
「それなら今まで通りでも…」
それに言い返す気にはなれなくて、どっちにしても解放されることはないだろうから、『今まで通りでもいいじゃないか』と言おうとした。
が、
「護れてねぇだろ。なんで早退したやつがあの時間にあそこを歩いてるんだよ」
「……」
痛いところをつかれて口を噤むしかなかった。
「その顔の傷はあいつ等じゃねぇんだろ?」
「……」
そう、この傷はあの人たちのじゃない。
絶対勘違いしてると思ってたのに、ちゃんとわかっていたらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます