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このまま自分たちを犠牲にしてまで、私を護ろうというのだろうか。
私はそんなドラマチックな展開は望んでいない。
私には、そこまでして護る価値などない。
でも、私のことは気にせずに戦えと言ったところで、私の言うことは聞かないのだろう。
何を言っても変わらないなら、あとは自分でなんとかするしかない。
残念だけど、こんな茶番に付き合ってあげられるほど、広い心は持ち合わせていないんだ。
「姫を助けたいなら…」
「刺せば?」
「え?あ、は?」
弱小総長の言葉を遮って、淡々と言えば、主導権をとって自信満々だった弱小総長も困惑の色を見せる。
普通の声で言ったから、きっと弱小総長にしか聞こえてないだろう。
だけど、不自然に詰まった言葉に静かにざわついている。
「刺せばいいじゃん。そんな脅しは通用しない」
「な、俺は本気だぞ!」
「じゃぁ、刺せば?」
まさか、1日に同じことを2回も言うことになるなんて思いもしなかった。
カッターとナイフじゃ質が違うかもしれないけど、私にとっては同じこと。
刺せるものなら刺せばいい。
少し動けばナイフが刺さるような状況でも、全く恐怖心は感じない。
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