揺らがない心
P.145
時間が時間だからか、校舎を出ても人の姿はなかった。
それに安心しながらも、前科があるからと、少し警戒しながらアパートの方向へと歩き出した。
それから、学校から少し離れた辺りまで歩いていくと、数メートル先に黒のバンが止まっているのに気づき、私は足を止めた。
いつも乗っている車は、セダンタイプ。
だから、彼らではないと思う。
だけど、なんとなく嫌な予感がして、来た道を引き返すことにした。
が、
「逃がすなっ!!」
そう言う男の声とともに、バタバタと複数の足音が聞こえ、あっという間に数人の男に囲まれていた。
カラフルな頭をした男たちは、いかにも不良という感じ。
炎雷の面子だろうか?
見覚えはないけれど、誰が誰かまではわからないし、全員を把握しているわけじゃないからなんとも言えない。
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