P.141

なんとか重い体を起き上らせると、体を引きずって壁に寄りかかるように座った。



ゴホッ



咳き込んだだけで、全身に痛みが走る。




でも、これくらいじゃ死ねないんだよな。


鈍痛だけを感じる自分を自嘲する。



所詮は女子の力。しかも素手。


暴行を受けている時、集団リンチとか、暴行事件のニュースを思い出してみたけど、それこそカッターで切られるとか、鉄パイプで殴られるくらいの流血を伴うようなものじゃないと、致命傷にはならないらしい。


いや、文房具のカッターぐらいじゃよっぽど深く切るか、急所を狙わない限りそこまでにはならないか?




この状況でこんなことを考える私は、自分でもどうかしていると思う。



でも、所詮はいじめのレベル。想像とはかけ離れている。



どんなに粋がったって、ギャルの力なんてたかが知れてる。


男子のいじめだったらもっと酷いのかもしれない。DVの方がもっと辛いのかもしれない。どれも経験したことないからわからないけど。




つまりは、ただただ地味に痛いというだけ。






「はぁー」と深いため息がこぼれた。

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