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そして、連れてこられたのは体育館裏。




なんてベタな…。



体育館の外に出てきただけではあるが、この状況を客観的に見て、そう感じてしまった。




「あんたどういうつもり?!」


「は?」



またこの質問。


どうしてみんなこうも言うことが唐突なんだろうか。



「炎雷から離れないとどうなるかわからないって忠告したわよね?」


真ん中の、おそらくリーダー的な存在であろう女が、ニヤリと笑って言った。



確かにそんなことを言われたような気もする。


あんまり覚えてないけど。



でも、そんなことを言われても私にはどうすることもできないし、だったらどうなると言うんだ。




「だから?」


私はいつもの調子で表情も変えず、冷静に返す。



「ッあんたね…!!」


それに苦虫を噛み潰したような顔をし、声を荒げる女。



それでも私は冷めた目でじっと見据える。




「炎雷が好きなら当然知ってると思うけど、この学校にも炎雷の面子いるんだよね?こんなわかりやすいところでこんなことしてて大丈夫なの?」



ヒステリックに声をあげる女の言葉を遮って、他人事のように言った。

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