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私自身はいつも通り寝ているだけだけれど、


それでも、嫌悪と好奇の視線にさらされ、まるで化け物のように怖がられてあからさまに避けられる


という居心地の悪い時間を過ごし、やっと放課後。




嫌な視線をたくさん向けられながら、言われた通り、朝降ろしてもらった裏門近くの死角に向かった。





そこには、すでにいつもの黒いセダンが止まっていた。



フルスモークのそれは、中が見えないようになっているけれど、乗っている人物は中身を知っている私じゃなくてもわかるだろう。



近づくと、朝と同じように運転席の窓が開けられ、雅人が顔を出した。




「おかえり~」



こんなところを見られた完全にアウトだなと思ったものの、もうバレてるから関係ないかと思い直し、雅人に軽く会釈をして車に乗り込んだ。

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