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もう一度グルリと周りを見渡すと、敵視する視線と好奇の視線、それとあからさまに避ける人たち。




この中に炎雷の人がいるのかどうかはわからないけれど、どれもいいものではない。



それにまた小さなため息をこぼし、その視線をシャットアウトするように、またいつものように机に突っ伏した。





いつもは騒ぎ声があちらこちらから聞こえるうるさい教室。


なのに、今日は控えめに、でもざわざわとしている。




いつもより静かな環境でも、やはり眠りにはつけない。



コソコソと微かに聞こえる話声は、私のことでも言っているんだろうか?


昨日まではいてもいなくてもわからないような存在だったというのに…



誰にどう思われようと構わないけど、注目されるのは好きじゃない。



ある程度予想はしていたけど、やっぱり居心地はいいものじゃない。



これも事が終わるまでというのなら、我慢できなくもないけれど、終わりの見えないことに、期待はできない。


慣れるのが先か、飽きるのが先かってところか?





はぁー


もうなんでもいいや。面倒くさい。




ゴチャゴチャと答えの出ないことを考えるのが面倒くさくなって、考えるのをやめた。




私は運命を受け入れる。



ただそれだけ――…




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