P.75

「南里ちゃん起きたことだし、行こっか?」



「え?どこか行くんですか?」



「うん。お腹すいたでしょ?ご飯食べに行くよ」



「あ、私は大丈夫です。寝起きだからお腹すいてないし…。それならもう帰ってもいいですか?」



「え?あー…耀、どうする?」



「そいつも連れてけ」



「だって」




『だって』って…やっぱり私の意見は無視か。




俺様総長様の一言であっさりと却下される。



それがこの人たちの世界なのか、それとも、これが彼らと私の関係なのだろうか…



もうすでに部屋から出て行ってしまった総長様は、これ以上私の意見を聞く気はないらしい。


いや、最初から聞く気などないのだろう。




「ほら、南里ちゃん早く」


未だソファーに座ったままの私に、おいでおいでと手招きする雅人。





はぁー


と思わずため息がこぼれた。

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