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―――――――――――…
「南里ちゃん」
目をつぶって覚醒と睡眠の間を行ったり来たりしていた私は、その声に目をパチっと開けた。
眼に映るものは、さっきと変わらない景色。
未だに全部夢なんじゃないかと疑っているのだけど、眼に映る景色がそれを否定する。
ゆっくりと体を起こすと、「南里ちゃん、おはよう」と雅人に笑顔で言われた。
それに会釈で返す。
「ずっと寝てたけど、よく眠れた?」
「まぁ」
外の光も小さな窓からしか入らないここは、さっきと変わらない電気の光の明るさで、感覚的には時間の流れを感じとれない。
でも、今が何時かはわからないけど、ゴチャゴチャと頭の中でいろんなことを考えているうちに、意外と時間が経っていたらしい。
‘よく眠れた’気はしないけど、そう答えておいた。
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