P.60

「南里ちゃーん、昨日、迎え行くって言ったよね?」



運転席から聞こえたのは、やっぱり小宮雅人の声。




昨日――


そんなことを言ってたような、言ってないような…


正直、聞き流していたからわからない。





「朝だって、ずっと待ってたのに全然出てこないし、サボったのかと思ったら、学校に来てるって報告入るし…


一体どうやって行ったの?他に出口があるか探させても、あそこ通らないで出られるようなとこなかったのに……。


学校も教室出たって言う報告あって、正面も裏も張ってたのに全然来ないし。


なのに、校内探させてもどこにもいないって言うしー。


で、急いでこっち来てみたら普通に歩いてるんだもん。


南里ちゃん瞬間移動でもできるの?」




黙ったままの私に、ペラペラとどこか楽しそうに話す小宮雅人。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る