運命

P.26

あの後、素直に家に帰った私は、3時間程度寝て、鳴り響く目覚ましの音で目を覚ました。



睡眠時間がちょうどよかったのか、嫌な夢を見なかったからか、目覚めは意外とすっきりだった。



カーテンを開ければ眩しい光が差し込む。今日は晴天。


目がチカチカするような太陽の光は苦手だけど、どんよりとした曇りや雨よりはずっといい。



だからといって、今日も一日頑張ろうだなんて前向きな思考にはこれっぽっちもならないのだけれど。



今日もまた、昨日と同じ一日が始まる。





顔を洗って制服に着替えると、適当に身支度をし、朝食はとらずに学校に向かった。




通い慣れた道をスタスタと歩き、始業前のガヤガヤとうるさい教室に入ると、真っ直ぐ自分の席に向かい、来て早々机に突っ伏す。



家でも散々寝てきたのだから、朝は得意じゃないけれど別に眠いわけじゃない。



ただこうするのが一番楽なだけ。




教室で明らかに孤立している私。



だからといって、別にイジメられているわけではない。



恋人はもちろん、親しい友達もいないというだけ。



そして、それに対して寂しいとも、友達が欲しいと思うこともないというだけ。



むしろ話しかけられたくなくて、いつもこうして寝たふりをして避けている。




ちなみに、今はあのぼろアパートで一人暮らしをしているけれど、家族はちゃんといる。


両親と私の3人家族。両親とも健在しており、複雑な事情もない。むしろ両親は仲がいい方。



頭も別に悪くないし、重大な病気も持っていない。



簡単に言えばいたって普通。



最悪な環境でもなければ、可哀想な状況でもない。

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