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「あの、お金だったら持ってませんけど。1円も」
今更だけど、目的もなく飛び出してきたから財布なんて持ってきてない。
これじゃコンビニに入ったところで何も買えなかったなと思ったけど、別に買いたいものがあったわけじゃないからいいか。
「あ?貸して欲しいのか?」
そう言って怪訝そうな顔をする銀髪男。
どうやらカツアゲではないらしい。
じゃぁなんだというんだ。
私の圧倒的に少ない人生経験と貧しい想像力では、これ以上考えても答えが出てきそうにない。
「違いますけど。…あの、何か用ですか?」
掴まれた腕に視線を送る。
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