P.14

眉間にしわを寄せ、鋭い目つきでじっと私に向けられた視線。


発せられた言葉も私に向けられたものだろう。



たけど、口を閉じたまま、何も答えられない。



男の威圧的なオーラに怖気付いたからではなく、言っている意味がイマイチ理解できなかったから。




男の問いの答えがYESなら、私は「遊びに」行っただろう。


この男がどこから見ていたかはわからないけど、止める直前の場面でも誘いにノっていた様には見えなかったはずだ。


もしその気があるようにみえたなら、助けようなんてしないだろう。





意図していることがわからず、そのまま黙っていると、



「なんで『助けて』って泣き叫ばねぇんだ」



さらにしわを深くして、低い声で言われた。






あー、そういうことか。



一度視線を落とし、なんて返そうか考える。


選択肢は2つ。適当に嘘ついて誤魔化すか、思ったまま言うか。



視線を戻すと、銀髪の男はしわを寄せたままじっとこっちを見ていた。



選択肢は1つしかなさそうだ。

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