第13話
ある日、私がヤナギの家に行くと、体調のわるいヤナギを見た。
そして病院に連れて行くと医師が「肺炎を起こしてます。即入院です。今日が山ですね。もう少し早く来られてたら、我々も全力を尽くしますが、最悪なことも考えてください。」と伝えられた。
「ヤナギ、なんか食べたいものあるか」と聞いたら首を振り「私は樫もうすぐ天国に行くわ。カシあなたに言っておきたいことがあるの。短い間だったけど、あなたと出会って楽しかった。私のお父さんとお母さんのことを調べてくれてうれしかった。カシ、私カシと出会ったことは後悔してない。カシ私と約束して。私の命日よりも誕生日を覚えていて。こうして私が苦しんでいたことよりも私の笑顔のことを思い出して。最後のお願い。私を抱きしめて」というヤナギ。
私はこいつを抱きしめた。朝までぎゅっと。
そして朝私の胸の中で眠るようになくなった。
一年後、私はヤナギの明るい笑ってる顔が思い浮かぶ。
あいつとの約束だったな。誕生日を覚えてろって。
そしてあいつの誕生日の日に雪ヤナギをもってあいつの眠る墓に行き、「ヤナギお前のことは忘れない。俺は愛した女性はお前しかいない。まだ先だけど俺が天国に行く日が来たら迎えに来てくれよ。」と空に向かって叫ぶのだった。
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