第36話

電車を乗り継ぎ、朝についたのは海の近くの町だった。

相原百合子っていう人を探した。私は渚と一時間近く歩いた。

雪。ここだというと、表宅に相原と書いてあった。

こんにちわと入っていくと、女の人が出てきた。

あの百合子さんですかと聞くと、百合子は私の妹ですというと、今こちらに住んでおられますかというと、はい。と返事が帰った。あのどちら様と聞かれると百合子さんに会いたいんですがと伝えたらもしかしてあなたはといい、ドアを開けてくれた。百合子と呼ぶと姉さんどうしたのっというと、こんにちわと下げる渚。私は驚いた。お母様にそっくりで特に輪郭と目元がそっくりだったから。

お母さんと呼ぶ彼。そして坊やと呼ぶ彼女。これは親子の再開だった。しばらく抱き合っていた。なにも言わずに。

中に入り、お姉さんとお母様にあいさつする。

僕は向こうのお母さんたちに愛されて育てられました。渚と言います。というと、渚、いい名前をいただいてよかったわね。といい本当に大きくなったわねというお母さん。

するとこちらのお嬢さんはと聞かれたので、雪っていう僕の恋人ですと伝えた渚。

雪さん、あなたがっというとありがとうと言われた私はびっくりした。

探偵さんに探偵だって名乗ってもらった時に依頼者はあなたを探していると言われてね。びっくりしたのよ。

百合子、私が話すわというと、百合子は本当はあなたを引き取りたかったのよ。あなたのお父さんのことは探偵さんから聞いた通りあなたのことを生むことをゆるさなかったの。それと百合子にも暴力をふるってたの。その暴力は日にひどくなってね。結婚当初から続いてたの。私が気づいたときにはあなたは病院の赤ちゃんポストに預けて、百合子はあの人を殺した後だったわ。その後、百合子は耐えかねて警察の自首したの。自首した後に警察から連絡が来たんだけど、そん時はなんでって思ったの。だけど服役中に手紙が来てわかったのよ。というお姉さん。

お母さんは渚、ごめんね。お母さんあなたが幸せだと思って探さなかったの。私が名乗り出る勇気もなくてねというと、俺探さないほうがよかったかなと言われた。そうじゃないの。嬉しいの。こんな大きくなったあなたに会うのがというお母さん。二人はしばらくの間抱き合ってたので、私は気遣い廊下に出てた。

するとしばらくして雪はと探されていた。

廊下に鶯が鳴いていたのを聴いていた私に雪と話をかけられた。

よかったね。渚といい笑顔で答えた。

雪、君のおかげで会えたんだよ。ありがとうと言われた。

すると、雪ちゃんと言われてお母さんはあなたが探してといってくれたそうね。ありがとうとお礼を言われた。

私は初めて渚に恩返しができたと思った。

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