任せなさい

第74話

その後━━。




家に1度帰った私は急いで学校に行く準備をして、涼と健と一緒に学校に登校した。




教室に入った涼はいつも通り女の子に囲まれる。




その姿に少し複雑な感情を抱きながら、私はそのまま自分の席に向かった。



ため息混じりに鞄を机に置く。




「ユッキー!おはよぉー」




朝からお色気モード全快で、ふわふわに巻いた髪を揺らしながら




佐々木里恵子(ササキ リエコ)




が声を掛けてきた。




「おはよっ…!」




私も理恵子に挨拶を返した。




里恵子とは同じ中学校で中学生の頃から仲がいい。




昔から同じ年には見えないくらい大人っぽくて美人だ。




それにスタイルも良くて羨ましい……。




私たちが会話していたら、登校してきた美雪も私の席に来た。




「おはよ…!昨日は急いでたみたいだけど、どうしたの?」




美雪が首を傾げて聞いてくる。




そうだ…昨日まともに話さないまま帰ったんだった。




えっと……言い訳しちゃえ。




「おはよ…!昨日はちょっと用事が出来ちゃって……ごめんね?」




不思議そうな顔をする美雪に笑顔を向ける。

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