第6話

「幸、どうしちゃったんだろう」と思った俺はある日、ちょっと話があるっていって呼び出した。

「幸、最近俺頼ってくれないじゃん。どうしちゃったの」と聞くと、「親が自分の出来ることしなさいって言われた」というのだ。なんでだろうとおもったが、幸が「弘がもし結婚とかしたらどうするって言われた」という。「そうか。俺もそんな年だもんな。なるほどな」と思った。でも、俺が「俺ね。幸、結婚したくないんだよ。女性と生活は無理だって。俺ねえ。男が好きなの。わかる。ゲイってことだよ。幸の事が好きってことになるかもね。」というと、弘それってどういうことと聞かれたので、行動で示した。そしてキスをした。そして幸に「幸は僕に一生依存していればいいんだよ」といった。「その弘、もしかして女の人からもらったラブレター読まずに捨てていたのは心に決めた人がいたから」と聞く幸にこくりとした。そして、幸、ひょっとして俺の事気持ち悪い。ごめんね。幸。こんな俺で」というと、「そんなことない。僕は一度も弘を気持ち悪いとか思ったりしない。それとこれからもね。それと僕も弘に言いたかったことがある。聞いてくれる。」と言われて頷いた。そして幸の思いを知ると同時にびっくりした。幸は「弘、僕は君を見た日から好きだった。あの事がなくてもずっと君に惹かれていたんだ。僕を守ってくれる弘は僕のヒーローだと思っていたしね。僕を好きでいてくれてありがとうね。弘。僕も弘を愛してるよ」というと結局両想いだったってことだった。そしてその後二人は深いキスをしたのだった。

そして後日、二人は両親に本当の事を話した。すると俺の両親は応援するといってくれた。問題は幸の両親だ。幸は障がいがある。そんなの思いのほかだった。正直に幸に対する気持ちや幸しか無理なことを知った両親は幸の気持ちを尊重してくれたのだった。

そして俺と幸は二人で同棲を始めたのだった。今までと一緒のような、ただ違うことと言えばキスをするようになったことだけ。それだけで何も変わらないのであった。

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