二章
救出
第5話
あれから八年がの月日がたった。
クマさん、今日はいいお天気だね。外に出たいな。でもこの鎖を付けられてるからうごけないよという私。
毎日このクマと一緒にいるため寂しいともつらいとも思わなくなった。
ある日の事、突然それは現れた。
窓を開けると、私の前に現れた男が
「あなたを連れ去りに来ました。私はあなたの父の仕事のパートナをしていた樫(カシ)と申します。」
私はこれがあるから無理と目で訴える。
すると、カシはペンチで鎖を切った。
「さてと、これからどうしても必要だと思うものだけ持ってさっさとここを出ましょう」といわれ、足の鎖を取り払い、最小限の荷物をまとめると、見つかってしまったが、カシの所に行き、カシにお姫様抱っこをされて、木に飛ぶ。
「なんなのあいつは、タツキを連れ去りやがって」と悔しそうにいう母がいる。
長いこと外に出てなかったため、太陽がまぶしいしよく当たる。暖かいよ。風も気持ちいい。
あの暗い部屋に閉じ込められていた私にとって、自由というものがこんなに心地いいものだと初めて知った。
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