第18話

おじさん、ただいまというとおかえりと返ってくる返事がうれしい。

家ではこんなふうに迎えられることがなかった。

おじさん。今日はナオルの妹のレイちゃんと友達になったよというと、そうか。あの子はナオルに全然似てないだろうというのだ。でも似てるよ。あの子は優しい子だもんというと、おじさんはそうかというのだ。ねえおじさんって10歳違いなんだねという私にレイちゃんに聞いたのかい。と聞くと頷いた。おじさんは老けて見えるからなというが、すみれ。おじさんはすみれのおじさんでいいよ。というと、私もおじさんと呼ぶことに別に抵抗はない。ふふふ、おじさん真っ赤になってるよ。どうしてだろうと思ったが、それが私の事だとは気が付かない。私の事だと気づくのはもっと後になってからである。

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