第16話

すみれは今日から高校生になるにわたって、すみれ。紹介するときは私の母の親戚ですって言えるか。そして家出したんじゃなくてお母さんとお父さんは亡くなったって言えるなというと、うん。言えるよというのだ。それでいいよというとおじさんは学校にそういう事情だということを話してるというのだ。

おはようございますというと夕坂すみれさんですねというと、はいというのだ。君の教室は1-Bですよ。と教えてもらい、クラスに行くと、私の席どこでしょうと探していたら、一人の美少女に名前はと聞かれて夕坂ですと答えたら、ここだよというのだ。そうそうカオさん元気と聞かれてびっくりした。そして自己紹介が遅れたね。私、角 麗子(カド レイコ)だよ。ナオル兄ちゃんに事情聞いてるから私は知ってるし大丈夫だよという。ナオルさんってカドさんっていうんだ。というのだ。へえそうなんだ。カオさんって老けて見えるかもしれないけどあれでも26だよという。すると10歳違いなんだねというとうんうん。そうだよ。私も兄貴と10歳違いだよというのだ。そういえばナオルさんは若いなと思う。それにしてもこのレイコさんかわいいなと思ってると、怖い顔で兄貴が言ってくるの。彼なんか作らんでええー悪い虫付かせたくないってさ。もう、だから女子校に入学させられたのよと答えるレイコさん。聞いてると思わず笑ってしまった。失礼かなと思ったけど、やっと笑ってくれた。かわいい。というとまっかになってるレイコさん。レイコさんこそかわいいというと、すみれさんさえよければ、私と友達になってほしいな。というか友達だよねというとにこりとした。うんうん。というと、麗子さんがさん付けはやめてというと私はレイちゃんと呼ぶことにした。すみれって呼んでいいというレイちゃんにいいよというと、初めて友達が出来た。

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