第15話
役所で昔の父と母の写真を見た。私は父と母であることはわかっていた。ほかにもいろんな人たちの写真がある。おじさん、これはなにと聞いたら、指名手配犯の写真だよというのだ。指名手配犯ってなに。と聞くと、おじさんはいった。悪いことをして逃げてる人の事だよと。すみれはおじさんに捕まってほしくないと思っていたのだ。すみれはこういった。家出したんだよ。すみれというと、分かったよというのだ。そっか。お母さんたちは何か悪いことをして街に逃げたんだな。あの街は警察もないし、そうなんだと思った。おじさんに何か知ってるのかと聞かれて、知らないと答えた。そして戸籍を作る許可が下り、私はおじさんの家の子になったのだった。
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