始まり

探偵猫

第1話

私は探偵猫(ねこ)。本名は猫 フミヤという。

今日も一日仕事をする私は、自分が我が子のよう育ててきた娘千春(ちはる)が嫁に行き、子供を残して亡くなってしまった。その子ども、千秋(ちあき)を知り合いに養子として引き取ってもらった。私はその時余命が自分もわずかでしょうがなくて当時15歳であった千秋をなんとかしないとなと思い親友に相談したら、千秋は私が引き取るからといい、千秋も懐いてくれているので引き取ってもらった。

千秋と別れるとき、千秋は私が大きくなったときは、猫の仕事を継ぐよという約束をしてくれた。

千秋は女の子だということで、あんまり危険な仕事をさせたくない私は千秋にこう言った。

探偵というのは時には危険があるお仕事なんだよ。もし、お前が本当に継ぎたいというなら、二十歳まではこの人の子どもとしてたくさん愛してもらいなさいといった。

私の親友にも、千秋をたくさん愛してほしいと伝えたのだ。

希望の家には誰もいなくなった。私はもうここには誰もいれないとその時はそう誓ったが、ここの家を再び開けなければならないことになるとはこの時思っていなかった。

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