第80話
披露宴会場は隣の隣の市。
京子のお兄さんの車に乗せてもらうつもりが何と車検切れが発覚し、あえなく公共機関で。
「真樹、そんな格好で電車に乗るのか、俺か送ってってやるって」
「いいよ、お父さんの車って軽トラじゃない。人に見られたら恥ずかしいから」
遠慮とかではなく本気で断る。
「そんなに綺麗にして痴漢とかあったらどうするんだ?」
「痴漢発生するほど混んでないから!都会じゃないんだよ」
「 恥ずかしいなんて言わずに厚意に甘えろ」
聴こえてるのか聴こえてないのかわからないお父さんは強引に私の腕を取る。
「本当にそれ、親切じゃないからっ!」
その手を振りほどいていると、
ププ♪
家の前に、レクサスが……。
「え」
まさか。
「良かった、まだいたな」
いつもより更に正装感アップした門口がやって来た。
「ど、どうしたんですか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます