第32話

私はアキラの家にいた。アキラは仕事らしくていなくなるみたいだ。最近私はアキラと一緒に寝るようになった。アキラは暖かい。アキラの横はなんというのだろう。暖かいのだ。そんなアキラが仕事の間はマサさんかハヤトさんかどちらかが私についてくれている。今日はハヤトさん。ハヤトさんはとっても明るくていい人だ。私をレイサちゃんと呼ぶ。その呼び名が私は落ち着くのだ。ハヤトさんは料理や洗濯掃除はわりと得意で私がやろうとすると先にやってる。ある日だ。私は怯えていた。玄関に怖い人がいたから。

ハヤトさんがそれに気がつくと、レイサちゃん、僕が玄関から呼ぶまで待っててねというと、出てくれた。そして組長、何故こちらにというと、バカ息子のやつが見せに来ないからわしが出向いただけだというと、組長、それは若の命令で我々も家に入れるわけにはというが、押し入ってきた。そこにいたのは、アキラにそっくりな人だったので、私は胸に飛び込んだ。するとナリアと同じ目と髪を持つ子というのだ。そのナリアというのは私は知っていた。おばあちゃんの事だと思ったのだ。私は助けてあげたかったができないでごめんなというのだ。アキラは大切にしてくれるかと聞くと、私はアキラは暖かいよ。とても暖かいのというと、そうかといい、あのバカ息子は仕事だし君を一目見たかっただけなんだというと、なんで私はおばあちゃんを知ってるのか不思議だった。するとその人はこういった。私と君のおじいちゃんのユウトとは学友だったんだよというので、私はもしかしてドッちゃんってあなたの事ですかと聞いた。するとそうだというのだ。どっちゃんとはお姉ちゃんが小さい頃におじいちゃんからよく聞かされていた。もしなにか困ったことがあったら、どっちゃんに頼るのよって言い聞かせてくれた。おじいちゃんのことをユウトっていって慕ってくれるのはそのドっちゃんだけだよというので、そういうことかと思った。それにしてもドっちゃんがアキラのお父さんだったなんて、驚いた。私は姉の事を話した。するとドっちゃんがごめんな。お姉ちゃんを守れなくてというと、私の頭を撫ぜて続きを聞いてくれた。あの時、お姉ちゃんは私に幸せになるのよっていってくれて・・・・これから幸せになれるよね。私、アキラに会えてよかった。アキラはね。優しいの。レイサのご飯食べておいしいって言ってくれるんだよ。それに暖かいものをたくさんくれるし、守ってくれるって約束してくれたの。私の事愛してるって言ってくれたんだよ。だから私これからも幸せになるのというと、そっか、よかった。本当にあのバカ息子には正直手を焼いていたが、君がそこまで言ってくれるとは、正直嬉しいよというと、もしアキラが君を泣かしたりしたらわしがちゃんと叱るからいってきてくれよというと、ニコリ微笑んだ。ドっちゃんってアキラと笑い方が似てると思った。アキラが帰ってきて、アキラは親父というと、紹介遅いという。アキラは私を守るように隠した。でも私はドっちゃん、また来てねというと、ッチとアキラは舌打ちをしたが、私には普通だった。アキラ、ドっちゃんがお菓子持ってきてくれたの。食べようというと、ドっちゃんは、じゃあな、バカ息子、俺は帰るというと帰っていくのだ。

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