第24話
その頃東龍組は親父がこういった。おい、どうしたというと、蛇抜が若の匿っていた女を連れて行ってしまってというと、親父は蛇抜だあ。あの姐さんはあそこから逃げたんだ。子供が生まれて間もなくな。今はどこにいるかは我々は知ってるが隠してるんだというと、奥さんがこういった。あそこはとんでもないですよ。見て下さいと言うと奥さんの身体を見た俺はこれはと思った。これは蛇抜特有の烙印ですというと、これがある限り逃げられないんですが、私はここの組長さんに助けてもらえました。というのだ。俺はレイサ。レイサ。と叫ぶ。すると親父はこういった。ほほう。お前の匿ってる女はレイサというのか。そうかそうかという親父。マサはこういった。若が紹介できなかったのはお許しください。レイサさんの事を思ってだと思うのですというと、ああー分かってる。蛇抜がきれいだというほどの美人なむすめなんだろうな。レイサって子はというと、マサが、あの道ジイの手当てのほどきを受けたほどですよ。手当てをみてハヤトでさえすごいと思えるぐらいですしね。というと、ほほう。お前が焦ってるほどなというと親父はあることに気がついたみたいだ。するとあのみにくいアヒルの子かいというと、ああーそういう呼び名で呼ばれていたなというと、どうして言わない。あれは俺の親友の孫なんだぞ。助けてやりたかったんだ。でもできなかったんだというと、俺はびっくりした。親友の孫だ。どういうことだ。親父というと、おふくろが来て語ってくれた。
私達がまだ学生の頃だった。大学にね。日本語のうまい外国人がいた。当時では珍しくてある日、主人の親友はその子に恋をしたの。その親友は堅気ででもヤクザと知っても決して主人を怖がらなかったわ。その親友は白鳥佑都(ユウト)。成績優秀で容姿もそこそこよかったわ。私は主人と会ってなかったらその人に貰われたかったと思ったぐらいきれいな人だった。そのユウトが恋をしたのはナリアという先ほど日本語の上手だった人よ。ナリアはロシア人だった。会って話してみると内面もきれいな子だった。そして私とナリアは親友になったわ。ユウトは私が紹介したの。すると二人はお互いを知っていたかのようにすぐ親しくなったの。これがナリアよと見せてもらった写真。俺はレイサかと思うぐらい顔も似ていてああーナリアさんの血をレイサは引いたんだなとおもった。ところがナリアは亡くなったの。子供を生んですぐ危ない状態になったらしいの。ユウトも子供が二十歳になると亡くなったの。というと、組員たちはまずは調べさせてくださいというと、ああー頼むというと俺も出来ることはするというと、早くレイサをたすけねえとと思った。
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