第85話

私が部屋に戻ってきたとき、同部屋になった子にこういわれた。さっきので雰囲気が変わったよ。いい雰囲気になったよという。私は八木光です。というとピカちゃんと呼んでねというので、ピカちゃんってなんでだと思ってると、ピカちゃん光の名前からとってピカちゃんなの。みんなからそう呼ばれるというと、ピカちゃんは短距離の両足が義足で普段は穏やかだが練習本番になると闘志をむき出しにする。ちょっと熱いお姉さんだ。するとさっき食事をお手伝いした子が部屋を訪ねてきた。ピカちゃんというとミーちゃんと呼ぶ。そして彼女はさっきはごめんね。私は渡辺美奈です。みーちゃんと呼ばれてます。よろしくお願いしますというのだ。みーちゃんも本番になると穏やかな雰囲気が一転レディースさんみたいになるから怖い。彼女は運動機能障害で、上半身の障害が特にすごいので食事は介助がひつようなのだ。そしてみーちゃんに促されて部屋に入ってきた子は一番重い障害のリカちゃんは本郷里香というが、いつもマイペースで食事のヘルパーさんにもみーちゃんにも練習の鬼だと恐れられているのだ。

すると龍君が来た。かおちゃんと呼ぶと、お話し中だといい、断るが、強制的に手を引かれたので、みんなから行ってらっしゃいとされてる。じゃあまたね。お休みといい手を引かれて出てきた。すると、南さんがばったりと会うと、あららさらわれたのねというと、怖いという顔をして助けてもらおうとするのだが、たすけようとしないのだ。結局龍君の部屋に連れてこられた。

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