第81話
こっちこっち早くというかおちゃん。そうここは結婚式のブライダルセンターだ。すごい量のウェリングドレスがあった。かおちゃんは塔矢に約束したらしいのだ。もし結婚することになったらその時は一番に花嫁姿を塔矢に見てもらうことを。すると、俺にこのタキシードを着ろというとそのタキシードはオレンジだった。俺はいやだといい、断ったが、時々かおちゃんはセンスがどうって時がある。アイビーのある刺繍をみたら、かおちゃんはドレスこれにするといい、引かないので、センターの担当者がいいとは思いますよ。俺のタキシードもこれ渋い緑なんですけどどうですかと進めてくれて、俺はこいつのセンスはプロだと思った。結局担当者に任せていた。そして結婚式のイベントをどうするかということを話し合ってると、担当者はねえ、もしかして君って牧野君かという。ああーそうだけどというと、懐かしいといい、びっくりした。俺の事覚えてないよね。あの頃は病気でやせ細っていたからというこいつをみて、お前骨太かと聞く。ああーそういわれてたね。あまりにも細くて色も白かったしというのだ。紹介が遅れました、俺は安井貢だよ。よろしくねというと、かおちゃんはびっくりしたみたいだ。貢は虚弱体質で院内学級にいた。すると貢ってひょっとしていつもお兄ちゃんに掃除当番させられてた貢さんというと、君の兄貴って塔矢君というとびっくりしていたのだった。
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