第56話
刑事さんに留置場の彼の話を聞きに行った。
終わったと思ったが、私は彼を殺してしまったのかもしれないといった。刑事さんはあいつは遺書を残してたんです。そこにはこう書いてあった。死んで詫びますと。それを見た私は最悪なことをしてしまったのではというと、奥さんのせいではないです。あいつは最後の日罪を認めました。全て自分の思い通りにはならないことであいつは苛ついて借金をして奥さんを追い続けたといいます。すべてはあいつなんです。奥さんはご自身を責めないようになさってくださいと言ってくれた。そして奥さんいい旦那さんに巡り会いましたね。迎えに来てるじゃないですかというと、文恵さん。大丈夫だよ。私が付いてるからという亮。亮とは龍に骨髄を提供したいと思ってる時に出会った。
検査をしてる時に亮は私に息子さんとお会いにならないんですかというと、ええー龍と会うとあの子が辛い目に合うからという私の事情を聞いてくれて、私を彼が守るために私を奥さんにして外出する際にはかならず一人にはしない、友達に私を預けてから行ってくれた。そして休みの日には私と惜しむこともなくデートしてくれた。彼は私に自由がないねというけど、私はかなりわがままを言っていた。友達のところに行くのだって本当は甘えてるって思った。一時家にいたこともあったが、彼は君に閉じこもってほしくない。友達も君を心配して僕に謝ってこられるんだよ。私、何か気にすること言ったかなって。でね。迷惑だって思ってるみたいなことを言ったら、友達はなにそれ。あの子かわいいから付き合ってるのにそんなこと言われたって困るっていってたよといい、私と友達を引き合わせてくれたのは彼なのだ。そして友達も当時心から話せる仲間がいなかったから文ちゃんと出かけたいというのでお世話になってしまった。明日からもうこんなことしてもらわなくてもいいけど、徳ちゃんは君に会いたいらしいよ。君に毎日会って話聞いてもらいたいんだって。どうするという彼。私は行くといった。そしてちゃんと送るねという亮はうれしいみたいで、笑った。
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