第40話

登校した時だった。おはようというと美空待ってたの。はい。これ。昨日修学旅行の班分けしたのと言ってきた。弘さんが班で一緒に回ることになっていたのを知ると、なんでと思ったが、理由は簡単。幸人さんが私とコンビになるからだ。そんなこんなで、2週間後の修学旅行に行くのだが、旅行企画者を見たときびっくりした。教え子で一度会ったことのある黒後さんだった。黒後さんの奥さんは今回はいかないが、あのイケメンだ。みんなの注目の的になるんだろうなと思った。幸さん。どうしたのというと、この班は移動はタクシーだからねというので、そうこの班は配慮がいる子を集めていた。班長の義雄君は精神的に不安定でこの修学旅行をお休みしようと思ってたらしいが、親御さんも告げてはいたのだが、でも幸さんはヨッシーと呼ぶと、行きたくないのは分かったけど、行ってほしいな。ヨッシー。頼りにしてるんだからと押されて行くことに決めたが、なんか不安そうで気になり、話をしてみた。義雄君、どうしたのと。すると彼はこっそり私に教えてくれた。僕さ。高校はここに来たけど、中学校の時にいじめにあってね。人と接するの苦手でさ。それで不安なのという彼、私はいじめってどんなのかわからない。でもさ。このクラスはどう。不安っていうと、義雄君はもし僕失敗したらッて思うんだ。それで怖いという義雄君に失敗してもこのクラスで笑う人なんかいると言うといないと言った。でしょ。だから失敗してもいいんだよ。フォローするよというと、美空さんに言われてほっとしたよ。ありがとうというと、僕の目標はこの班を立派にまとめることだと思っていた。でも誰とでも君みたいに話にいけるようになりたい。というと、大丈夫だよという私。義雄君は僕の目標は楽しむそれだけでいいんだよねというのだ。私もそうおもったからこくりと頷いた。

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